NEWS

明神山の烽火とMAPプロジェクト概要

王寺町の明神山は標高わずか273.6mですが、奈良・大阪方面ともに眺望のきく山です。奈良と大阪を分ける生駒・金剛山地にあって、北にその山々を切り抜く大和川が流れます。
飛鳥時代の663年、白村江で大敗した日本は、唐・新羅連合軍に侵攻されるのを恐れ、対馬、壱岐、九州、瀬戸内から生駒山地の高安に城を築きました。同時に烽火による連絡ルートも整えて有事に備えました。
明神山は、城や烽火を築いたと考えられる記録や遺跡はありませんが、明石海峡が鮮やかに眺望でき、飛鳥方面の畝傍山が見え、高安城とも連絡可能な立地にあることから、付近に烽火台があったことも想像される山です。
しかしながら、高安城から宮都の飛鳥までどのような烽火ルートがとられていたのか、学術的にも明らかになっていません。約20キロごとに烽火台を設けたともいわれますが、そもそもそれだけの距離で烽火を見ることができたのかさえ、わかっていないのが実情です。
そこで、「みんなでつくる明神山烽火MAPプロジェクト」です。




11月12日(土)、12月15日(木)、1月7日(土)に明神山から烽火を上げます。どのような天候のもと、どのような方角ならどの程度見えるのか。みなさんに時代の証言者になっていただき、烽火の写真を投稿フォームからお寄せください。その成果をもとに、みんなで烽火が見えた範囲のマップをつくります。1月7日(土)には、明神山と飛鳥を烽火でつなぐ試みも行います。
ツイッター・フェイスブック・インスタグラムの各種SNSとユーチューブでも情報を発信しますので、フォロー・登録をお願いします。